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絵をあんまり描いたことが無いのですが、どうしたら描けるようになりますか?

好きな漫画や絵を、トレース(写し描き)する事から始めるのはいかがでしょう?
勿論パクリでデビューはできませんが、真似から学ぶ方が早かったりします。
要は、真似だけで終わらなければいい訳です。


では、実際どういう風にやっていくか、紹介します。

真似しようと思う漫画の、好きなページや絵をコピーします。
小さい絵は描きやすいサイズに拡大して下さい。
コピーの上に薄い紙かトレーシングペーパーを重ね、コピーと上の紙がズレないようにテープで止めましょう。
これを更に机やトレース台の上にテープで止めておくと、描いている途中も紙がズレません。

トレーシングペーパーは画材店・文具店・ハンズ等で売っています。厚さが何種類かありますが、ここでは40gのもの(薄手)を使用しています。右の写真で薄さがどの程度か、多少わかると思うんですが。
テープはメンディングテープが使いやすいと思います。後で剥がしたりするのが楽なので。文具店・100円ショップ等で売っています。
トレース台は、あると便利ですが、高価なので特に用意しなくてもいいです。(安くても8000円くらい、2万円台が主流かな?)
トレースには鉛筆を使っています。B3くらいのものが強弱つけやすくていいと思います。FとかHは固いのでちょい不向き。あと、シャープペンシルも。

トレースをします。
上手な絵の線を鉛筆でなぞることで、上手く描く場合にはどんな風に手や腕を動かすのかを、自然と覚えていきます。
この辺りは慣れも大きいので、とにかく繰り返しやってみましょう。

気をつけたいのは、ゆっくりと線をなぞるのではなく、ある程度のスピードで、ザクッザクッと描いて、全体像を捉えることです。完璧になぞる必要はありません。
線を描く事に慣れるのも大切です。
注意して観察する点は、線の膨らみやへこみの箇所。
そこが判ってくると、絵が上手く描けます。  


色々な絵やページをトレースする場合、形の描き方を覚えるまでは同じ作家さんの絵か、複数でも似た作風の作家さんの絵を使う方がイイです。
また、漫画の投稿サイズはB4なので、B4で描き慣れておくと便利です。
小さい紙の大きさに慣れてしまうと、いざ投稿用の大きいサイズに描こうとした時に勘が狂って絵がスカスカになったり雑な絵になる事が多いです。
また、ちまちました線でしか描けない、線に勢いが出せないといった悩みについては、デッサンの上手い下手ともかかわってくるので、項を改めて触れたいと思います。


トレースである程度描く事に慣れたら、今度は人物の構造を考えながら描く練習が必要です。

トレースした絵に更に紙を乗せて、髪の毛のない頭、首、服を着ていない胴体、腰、腕、脚、をプラモデルのパーツのように区切って描いてみましょう。

肩や肘やヒザは、ボールを扇形に切った形にするとイイです。
他のパーツとの接続部分は、丸か楕円の断面で描くと繋ぎやすいです。

画材店で売ってるポーズ人形みたいな。
最近流行りの球体関節人形とか、関節駆動タイプの人形の素体とか、見る機会があったら是非見ておいて。




それぞれのパーツは丸みを帯びた立体であることを意識しましょう。

平面に描くとはいえ、人物を描くのですから、元は立体であることを常に念頭に置いて下さい。




では、パーツ分けしたものを更に解剖して、骨組みです。
この骨組みがわからないと、パーツが上手く組み立てられません
分解したはいいけど、もう一度組み立ててみたら形が変わってた、なーんてことにもなりかねません。
つまり、真っ白い紙に人物を描こうとしたとき、バランスのオカシイ人が出来上がってしまうわけです。

更に1枚、トレーシングペーパーを重ねます。
頭のてっぺんから腰まで、形に添って真ん中に線を引きます。

首の付け根に接触した両肩の付け根を結ぶ横線を引きます。
肩の線は真直ぐになるように!
何故って?そうしないと腕の付け根が段違いになるから。


肩の付け根から腕、腰から足、それぞれ真ん中に線を引きます。

こういうもの。いわゆる「ハリガネ君」

地面に線(パース)を引くと更に足が上手く描けます。

こうして、ポーズには滑らかな流れがある事を理解します。






・・・という風に、構造を理解して描くと、上手く描ける様になります。
安い骸骨の人形や、プラモデルの人形を買って、よく観察してみるのもイイです。

また、ファッション誌のグラビア写真で、モデルさんが全身写ってるものを使って、ハリガネ君を描いてみるのもいいと思います。
定規をあてて肩のラインを確認したりしてみて下さい。